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おれはこんなもんで終わらないこのまま死にたくない

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勝手気ままなクラゲの姿に安らぎを覚え、心が癒される

人気があるイルカやペンギンのほか、見ていても飽きないマンボウやエイなど、水族館には多くの海洋生物がいます。 じっくり観察したことはない蟹や海老も、意外な行動を起こすかもしれません。

水族館にいる多くの海洋生物の中でも、俺が最も興味がなかったのは、人に害を与える印象しかないクラゲでした。 クラゲの意思でプカプカと浮き沈みしているのかどうかがわからないだけではなく、時々「ピカッ」と光ります。 
クラゲには、光の強さや色がわかる「眼点」と、好き嫌いを区別する「味覚」、臭いに反応する「嗅覚」、音の強弱、波長を感じる「聴覚」があります。 さらに、1日に1本できる木の年輪のような“輪紋”が「平衡石」という器官にあります。
そんなクラゲには脳みそがなく、「悩みなどがない羨ましい生物」というレッテルまで貼られています。

悪いレッテルを貼られたクラゲに救われた水族館を、以前俺は訪れたことがありました。
昭和31年に開館した、山形県内唯一の鶴岡市立加茂水族館は、世界一の展示種数を誇る約40種類のクラゲがいました。
館長の村上龍男さんが、「これほど、老朽、弱小、貧乏の三拍子揃った水族館はない」というほど、入館数が伸び悩み、“落ちこぼれ水族館”という称号までつけられてしまいました。
閉館寸前だった水族館は、企画展で、飼育員が偶然見つけたサンゴの水槽から湧いて泳ぎ出す、小さな生き物の不思議な姿に圧倒され、何の生き物かわからないまま展示すると、大人気となりました。 この小さな生き物こそ、閉館寸前の加茂水族館を救ったクラゲでした。
クラゲの知識を持ったスタッフがいなかった中、水槽内での受精の成功をきっかけに、知識と経験を積み重ねながら、クラゲの種類を増やしていきました。

プカプカと勝手気ままに浮き沈みしているクラゲの姿を見ていると、安らぎを覚え、ストレスを感じている人の心を癒してくれます。
加茂水族館が提案した「生のクラゲを食べる会」をきっかけに作られたクラゲ入りの饅頭と羊羹が注目を集め、テレビ番組でも取り上げられました。
ストレスを感じたら、勝手気ままなクラゲの姿に癒されたあと、クラゲ入りの饅頭と羊羹にチャレンジしてみるのも楽しいかもしれません。
次回訪れる機会があったら、俺は「生のクラゲ」をぜひ味わってみたいです。

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